アジア太平洋市場は今週、オーストラリアのCPIを国内の主要な材料とし、日本の月末のインフレ・経済活動データが日本円と株式市場の焦点となり、中国の公式PMIが地域の成長モメンタムを占う重要な指標として注目されます。
クイックファクト
- 中国: 2025年12月のNBS製造業PMIは50.1に上昇しました。土曜日に発表される数値の市場予想は50.2です。
- オーストラリア: 12月のCPIが国内の主要な材料となり、金利見通しや豪ドルの価格形成に影響を与える可能性があります。
- 日本: 先週の日銀会合を経て、東京CPIや月末の労働・経済活動データが、ドル円相場や日経先物の焦点となっています。
- 世界情勢: 米国の決算モメンタム、米CPI予想、地政学的な動向は、アジア太平洋地域の投資家心理にとって副次的ではあるものの、依然として重要な要因です。
中国
12月にPMIが50を上回ったことを受け、中国の公式PMIに注目が集まっています。50は一般的に景気拡大の目安とされますが、月次の数値は変動しやすいため注意が必要です。
市場予想では 50.2への上昇が見込まれており、この予想通りとなれば、2026年初頭に向けて成長モメンタムが安定しつつあるとの見方を補強する可能性があります。
主要発表
- 1月31日(土): NBS製造業・非製造業PMI(1月)
市場の反応予測
- アジア地域の株式とリスク: PMIが50を上回る水準で推移すれば、アジア全域のリスク選好姿勢や素材関連セクターの追い風となる可能性がある。一方、50を下回るようなら、最近の楽観的な見方が後退する恐れがある。
- 豪ドルへの波及: 豪ドルやASX(オーストラリア証券取引所)の素材関連株など、中国経済の影響を受けやすい資産は、国内のCPI(消費者物価指数)の結果と連動して反応する可能性がある。

日本
先週の日銀会合を経て、市場の関心は東京CPIや月末の経済指標に移っている。週後半に発表されるこれらのデータは、日本のインフレ動向や今後の経済指標の方向性に対する短期的な期待を左右する可能性がある。
主要イベント
- 1月29日(木): 東京CPI(1月) (中程度の感応度)
- 1月30日(金): 日本の失業率(12月)、小売売上高(12月)、鉱工業生産(12月) (中程度の感応度)
市場の反応予測
- ドル円(USD/JPY): 月末のインフレ率や経済活動データは短期金利の再評価を促す可能性があり、USD/JPYが引き続き重要な伝播経路となります。
- JP225(日経先物): この銘柄は最近、一定のレンジ内で推移しています。市場参加者は、上値の目安として約54,250、下値の目安として約52,250を注視しており、これらの水準付近での値動きがレンジ継続の判断材料として活用されることが多くなっています。
オーストラリア
今週のオーストラリア市場は、CPI(消費者物価指数)の発表が焦点となります。その結果は金利見通しに影響を与える可能性があり、次回のRBA(オーストラリア準備銀行)の政策決定は依然として予断を許さない状況です。
ASX 30日間銀行間キャッシュレート先物は、次回のRBA政策決定会合での利上げ確率を約56%と織り込んでいます(インプライド・プライシングは急速に変動する可能性があり、予測ではありません)。
AUDの価格は、世界的なリスク環境と連動して敏感に反応し続けると見られます。
主要な発表
- 1月28日(水): オーストラリア CPI(12月) (市場への影響度:大)
市場の反応予測
- ASX 200: 金利敏感セクターは、ヘッドラインのCPI数値そのものよりも、政策への示唆に対してより強く反応する可能性があります。特に、最近の素材セクターの強さを考慮するとその傾向が顕著です。
- AUD/USD: CPIの結果次第で、AUD/USDが現在の水準付近またはそれ以上を維持できるか、あるいは以前の取引レンジまで押し戻されるかが左右される可能性があります。





