今週の市場は、オーストラリアと日本のインフレ統計に加え、エネルギー価格や市場全体のセンチメントに影響を与え続ける地政学的緊張の高まりを注視しています。
- オーストラリア消費者物価指数(CPI): インフレデータは、 オーストラリア準備銀行(RBA)の政策方針に影響を与える可能性があり、豪ドル(AUD)や国内利回りは予想外の結果に対して敏感に反応するでしょう。
- 日本関連データ: 東京CPI(速報値)に加え、鉱工業生産や小売売上高といったデータは、インフレと経済活動の現状を示し、日本銀行の正常化に向けた期待を左右する可能性があります。
- ユーロ圏およびドイツのCPI: インフレ速報値は、ディスインフレのシナリオを試すとともに、欧州中央銀行(ECB)の利下げ時期に関する市場の期待に影響を与えるでしょう。
- 原油と地政学: 中東情勢の緊張再燃を受け、ブレント原油価格は約6ヶ月ぶりの高値で引けており、エネルギー価格に起因するインフレリスクが強まっています。
豪CPI:RBAの政策期待は変化するか?
オーストラリアで発表されるCPIは、インフレが沈静化に向かっているのか、それとも予想以上に根強いのかを見極める上で注目されます。
予想を上回る結果となれば、利上げ期待の調整に伴い、利回りの上昇と豪ドルの堅調な推移につながる可能性があります。逆に予想を下回れば、現在の政策スタンスが維持されるとの見方が強まるでしょう。
主要日程
- インフレ率(前月比): 2月25日(水)午前11時30分(オーストラリア東部夏時間)
- CPI: 2月25日(水)午前11:30(オーストラリア東部夏時間)
注目点
- 発表前後の豪ドル(AUD)のボラティリティ。
- 現地債券利回りの反応。
- 金利織り込みの変化。

日本のインフレおよび成長率データ
週後半に発表される日本の経済指標は、東京都区部CPI(速報値)に加え、鉱工業生産指数や小売売上高が含まれており、物価圧力と国内需要をより広範に把握する手がかりとなります。
東京都区部CPIは、全国のインフレ動向や日本銀行の議論を占う先行指標として注目されています。鉱工業生産や小売売上高は、経済活動の状況を補足するデータとなります。
これら一連の指標で予想外の結果が出た場合、特に日本銀行の正常化のペースや持続性に対する見方が変化すれば、円相場が大きく動く可能性があります。
主要日程
- 東京都区部CPI: 2月27日(金)午前10:30(オーストラリア東部夏時間)
- 鉱工業生産: 2月27日(金)午前10:50(オーストラリア東部夏時間)
- 小売売上高: 2月27日(金)午前10時50分(オーストラリア東部夏時間)
注目点
- インフレサプライズに対する円の感応度
- 経済指標に対する債券利回りの動き
- 成長モメンタムの期待変化に伴う株式市場の反応
エネルギー価格と安全資産への資金フロー
中東情勢の緊張再燃を受け、原油価格は約6ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
中東地域における軍事活動の活発化や、ホルムズ海峡付近での船舶リスクに関する報道が相次ぎ、エネルギー安全保障が再び市場の焦点となっています。ホルムズ海峡は、世界のエネルギー供給における重要なチョークポイントとして注視され続けています。
原油価格の上昇はインフレ期待を押し上げ、債券利回りに影響を与える可能性があります。同時に、地政学的な不確実性は、安全資産としての需要や相対的な金利差を背景に、米ドルを押し上げる要因となり得ます。
注目点
- ブレント原油価格の水準
- 主要通貨に対する米ドルの強さ
- インフレリスクプレミアムの調整に伴う利回りの変動

ユーロ圏およびドイツのインフレ率
ドイツおよびユーロ圏全体の速報値(HICP)は、同地域のディスインフレ傾向が維持されているかどうかを試すものとなります。
ドイツの発表は、ユーロ圏全体の数値が発表される前の市場予想に影響を与える可能性があります。コアインフレ率が高止まりした場合、欧州中央銀行(ECB)による利下げの時期やペースに関する市場の期待が変化する可能性があります。
主要日程
- ドイツのインフレ率: 2月28日(土)午前0:00(オーストラリア東部夏時間)
注目点
- インフレ指標発表前後のユーロのボラティリティ
- 欧州国債利回り
- 利下げ確率の調整
主要経済イベント






