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アジアのAI関連株トップ5:人工知能に大きく賭けている企業はどこか?
The Editorial Desk
19/3/2026
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Nvidia、Microsoft、Googleが主導する 米国のAI動向に注目が集まる中、 アジアでもAIへの取り組みが静かに進んでおり、世界で最も野心的なAI投資のいくつかがここで行われています。

クイックファクト

  • ソフトバンクはOpenAIに410億ドルを投じ、約11%の株式を取得しました。
  • アリババは今後数年間でAIインフラに500億ドル以上を投資する計画です。
  • 百度(Baidu)のAIを活用した中核事業の第4四半期売上高は前年同期比48%増となり、検索結果の約70%がAIによって生成されています。

1. ソフトバンクグループ (TYO: 9984)

ソフトバンクは、投下資本と野心の両面において、アジアで最もAIに注力している企業です。孫正義CEOは同社が「完全な攻撃モード」にあると宣言しており、OpenAIへの410億ドルの投資を完了し、約11%の株式を保有しています。 

孫氏はまた、垂直統合型のAI半導体企業を構築する1,000億ドル規模のプロジェクト(プロジェクト・イザナギ)を立ち上げ、ソフトバンクを「AI時代の持株会社」へと再定義しています。 

ソフトバンクの命運は今やOpenAIの成功と、既存の競合他社に真っ向から挑む半導体計画を孫氏が実行できるかどうかに深く結びついています。

注目すべきポイント

  • OpenAIの軌跡:OpenAIの競争上の地位、評価額、収益化への道のりに変化があれば、ソフトバンクのバランスシートに直接的な影響を及ぼします。
  • プロジェクト・イザナギの進捗:パートナー企業の発表や資金調達の節目、そして孫氏が目標達成に必要なエンジニアリングおよび製造の才能を確保できるかどうかに注目です。
  • Armホールディングスの業績:ソフトバンクはArmの株式も上場保有しています。ArmのデータセンターおよびAIチップのライセンス供与における勢いは、注視する価値があります。
  • 負債水準とビジョン・ファンドのエクスポージャー:ソフトバンクは多額のレバレッジを抱えています。金利の上昇やAI関連銘柄の評価額の調整は、同グループの純資産価値に圧力をかける可能性があります。

2. アリババ・グループ(BABA)

アリババはAIインフラに500億米ドル以上を投じており、世界最大級のAI設備投資プログラムを展開しています。 

同社の大規模言語モデル「Qwen」シリーズは、AIに特化して再構築されたクラウドプラットフォームの基盤となっており、物理AIプロジェクトではNVIDIAとの提携も進めています。 

アリババクラウドは中国最大のクラウドプロバイダーでもあります。重要なビジネス上の課題は、アリババがこのクラウド市場での優位性を、持続的な収益成長へと結びつけられるかどうかです。

しかし、中国における継続的な規制当局の監視や、ファーウェイやバイトダンスといった地元競合他社との競争を乗り越えていく必要があります。

注視すべきポイント

  • クラウドAIの収益成長:500億ドルの投資が商業的な成功につながっているかどうかを示す最も明確な指標です。
  • Qwenモデルの採用状況:企業や開発者によるQwenモデルシリーズの利用拡大は、アリババのAIプラットフォームの定着度を示す指標となり得ます。
  • 規制環境:中国政府による大手テック企業への対応や、新たな規制措置が講じられた場合、事業遂行や市場心理に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 米中間の技術摩擦:輸出規制がさらに強化された場合、NVIDIAとの提携活動や先端AIチップの入手が影響を受ける可能性があります。

3. バイドゥ(BIDU)

Baiduは、本リストに掲載された企業の中で最も目に見える形でAI変革を遂げました。同社は2.4兆パラメータのオムニモーダルモデル(ERNIE 5.0)をリリースしており、現在、検索結果の約70%がAI生成によるリッチメディアで提供されています。 

検索事業以外では、ロボタクシーサービス「Apollo Go」がUberと提携し、ドバイおよび英国への進出を図っています。

同社のAI中核事業の第4四半期売上高は前年同期比48%増の113億人民元に達しました。今後の課題は、この勢いが持続可能か、そしてロボタクシー事業が経済的にスケールできるかという点です。

注目すべきポイント

  • ERNIEの収益化:エンタープライズ向けAPIの収益や、AI生成検索による広告収益率の改善状況に注目してください。
  • Apollo Goの拡大:乗車数の増加と1乗車あたりのコストが、ユニットエコノミクス(採算性)の改善を示唆する指標となります。
  • 検索市場シェア:ByteDanceとの競争や、中国で台頭するAIネイティブな検索代替サービスが構造的なリスク要因となります。

4. Tencent Holdings (HK: 0700)

TencentのAI戦略は、GPUリソースを自社で活用することにあります。これにより、AIを直接的にエコシステム全体の効率化へとつなげています。 

14億人のユーザーを抱えるWeChatという比類なきデータエンジンを背景に、Tencentはゲーム、決済、クラウド、検索の各分野にAIを組み込んでおり、他社が模倣するのは困難です。 

このアプローチは、計算リソースを内部で完結させるため、AIチップの輸出規制に対する耐性も高めています。

TencentのAIによる成長余力は、AIが独立したセグメントではなく事業全体に組み込まれているため、過小評価されている可能性があります。市場にとって、その貢献度を切り出して評価することが難しい側面があるためです。

注目すべきポイント

  • 広告収益のトレンド:短期的にもっとも測定可能なAIの恩恵は、広告ターゲティングの精度向上による広告収益の持続的な成長です。
  • WeChatエコシステムへのAI統合:WeChatにおける検索、ミニプログラム、決済などのAIネイティブ機能の拡充に注目してください。これらはプラットフォームの深化を示すシグナルです。
  • 規制および地政学的リスク:テンセントは中国当局による継続的な監視下にあり、一部の西側市場では制限に直面しています。

5. カカオ (KRX: 035720)

カカオは韓国を代表するAIおよびインターネットプラットフォームであり、韓国人の約95%が利用する「カカオトーク」を運営しています。

同社はアジアにおいて、中国企業以外では最も積極的にAIに注力しているテック企業の一つであり、LLM(大規模言語モデル)の開発やAIネイティブサービスの構築に多額の投資を行っています。 

カカオトークが国内で圧倒的なシェアを誇ることは、中国以外の企業では類を見ないほど強力なAI製品の流通基盤となっています。今後の焦点は、グローバルな競合他社が差を縮める前に、カカオがその流通上の優位性を収益化できるかどうかにあります。

注目すべき点

  • カカオのAI製品展開:カカオトークおよびカカオの広範なサービススイートにおける新しいAIネイティブ機能は、AIビジネスの進捗を示す最も直接的な指標です。
  • クラウド部門の成長:カカオのクラウド事業は、同社のAI戦略を支えるインフラ層です。収益の伸びとエンタープライズ顧客の獲得数が重要な指標となります。
  • LLMの競争力:カカオのモデルがグローバルおよび地域の競合他社と比較してどのようなベンチマーク結果を出すか、また韓国の企業顧客がそれらを大規模に採用しているかどうかに注目してください。
  • コーポレートガバナンス:カカオは近年、ガバナンスに関する監視を受けてきました。この分野での動きは、AIの進捗とは無関係に市場心理に影響を与える可能性があります。

結論

アジアのAI情勢は、「AI投資に従う」という単純な物語で語れるほど単純なものではありません。 

中国のトップ企業は急速なイノベーションを遂げていますが、規制や地政学的な制約の下で事業を展開しています。日本のソフトバンクグループは最大規模の投資を行っていますが、その集中リスクには注意が必要です。一方、韓国のカカオは、地政学的リスクが比較的低く、差別化されたアプローチをとっています。

アジアにおけるAI推進の動きは本物です。しかし、これら5社の将来性は多岐にわたるため、単なるAIのストーリーだけでなく、各社の具体的なエクスポージャーとリスクプロファイルを理解することが極めて重要です。

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